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玉越アカデミー

玉越アカデミー特別編

 スーパーストライク新機種について 前編


「サーフェース」Vol.10でも紹介しているFO-60と、FO-56の21世紀バージョンについて、色々と質問を受けますのでもう少し詳しく説明したいと思います。

 トップウォータープラグを操るにはグラス素材の持つ独特の粘りがプラグを柔らかく、滑らかに動かせるので最適であると言われています。これには私自身も異論はありません。

 しかし、今ではカーボン素材が釣竿の主流として、圧倒的に多く使用されています。その種類も豊富で、例えば、30トンカーボンでも少しづつ性質の違う素材が 20種類もあると聞きました。

 一方、グラス素材は釣り以外の用途でもカーボンに取って代わられてしまい年々需要が減ってしまいました。
 従ってメーカーでも生産中止になるものが多く、聞くところによると国内では取り扱いが 2社になってしまったそうです。しかも選べる種類も基本的な2アイテムとかになっていると聞きました。

 これまで、素材の生産中止を受けては新たに新素材でサンプルを作り、テストを繰り返して可能な限り同じ調子に作り上げていく。そうしてFO-60は作り作り上げて来たました。

 これも既に皆さんご存知だと思いますが、グラス素材ですら技術革新の恩恵を受けて、ガラスの繊維と繊維の間をつなぐ樹脂が少なくなっているので同じロッドでも10年前と比べると軽くなっているのです。

でもその分、繊維特性が生きるのでロッドの反発力が強くなります。

 分かり易く言うと、グラスロッド特有のボワァンボワァンとした感じが薄れるのです。そしてキャスト時の抜けも良くなります。

 まあ、こういう違いを、ガイドや、テーパーを調整する事によって少しでも昔の調子に近づけてきた訳なのです。

設計、テスト、修正を繰り返して
ようやく納得の1本が出来た。

 今、市場にリリースしているFO-60は自信を持って販売をしていますが、将来を考えると、もっと難しい状況になることも考えられます。

 ならば、新しい素材で最新のパーツを使ってFO-60の21世紀にマッチしたセカンドジェネレーション(第2世代)を作ろうと思ったのです。


古くて、新しい、新生「FO-60」をイメージしたスレッド

 昨年の春から試作を始め、使いながらある程度の好感触を得ていたのですが、自分としてはちょっと引っ掛かっている部分もあり、夏の琵琶湖のストライクデイで展示して皆さんの反応を窺いました。

 そしてイベント終了後、浜でその辺りを再度確認するためにキャストしていたのですが・・・そう小笠原君がちょこっと来てスティッキーで50アップを釣ったあの時です。・・・結局自分なりに納得できないのでボツにしました。(釣れなかったからではありませんよ。)

 理由はプラグを操作していて気持ちよくない。ロッドに乗ってくる感覚がない。と言うことです。

 ロッドは軽くなりキャスティングも抜けが良く使い易くなったのですが、・・・プラグ操作のときにティップの返りが早くてベリーに乗ってくる感じがないのです。
 文章で説明するのはとても難しいのですが、例えばペンシルベイトにアクションを加える時、手首を返してルアーに力を与えると、ロッドはティップからベリー(ガイド3番目から4番目)に掛けて撓んでからティップが返ります。
 大げさに言うと・・ティップからベリーにかけてグゥ〜と撓んでからヴォワァ〜ンと返ります。(これは柔らかいロッドほど分かり易いと思います。)
 この感覚がサンプルロッドはヴォワァ〜ンではなくてスゥーと返ってしまうのです。別にルアーが動いていない訳ではないのですが、でも厳密に言うと動きの柔らかさとかは違ってきます。

 グラス素材の樹脂量が少なくなっている為、繊維の特性が生きていて反発力が強くなっているので、こうなり易いのです。かと言って昔と同じにはならない事も分かっているのですがもう少し近づけたいと思いボツにしたという訳です。

 最終サンプルはテーパーを少し変更、ティップが少し硬くなった感じがしますが、その分ベリーに掛かってくる感覚があります。これを秋からテストしてみて、プラッギングのときにベリーに乗ってくる感覚が掴めたので決定としたのです。



サンプルができるたびに、休日に近所の川でアクションテスト

 どんなロッドか?ですが、私の表現は

「軽くてキャストし易い、でもプラッギングのときにベリーが撓んでプラグを柔らかく操作できる」

となります。このロッドはストライクデイで試投出来ますので是非投げてみてください。

 次回は、まだ開発中のFO-56が決まり次第書いてみたいと思います。




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