スーパーストライク

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   ストライクの誕生
  



玉越和夫特別連載
 「そして、今日も
   僕はキャストする。」



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     1978-1983
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スーパーストライクの誕生
「日本のフィールドに、自分達のスタイルに合ったバスロッドが欲しい」

バスフィッシングの創世記だったこの時代、バスロッドと呼ばれる物は輸入品の、それもごく一部でしかありませんでした。そして、ロッド素材はグラスが中心でした。
カーボンという素材が出始めの頃で、細く、軽く、ハイパワーでありブレが少ない特性は魅力的でしたが、パワーがあり過ぎて釣り味にかける、加工技術が発展途上だったこともあり限界点以上のパワーに対してもろい、というのがその頃の評価だったと思います。

私たちは、このすばらしい特性をもったカーボンロッドの中で、釣り味を損なわず、日本の釣場、日本のアングラーに充分マッチしたものがないかと思ったのです。

バス・ゲーム用のルアーのためのロッドを作るにあたり、まず考えたのは、
いいロッドとはどんなものをいうのだろう? という事でした。

1.狙ったポイントに、正確にキャストできること。
2.無理な力を使わないで、飛距離が伸ばせること。
3.しかもプラグのスピードが、速くならないこと。
4.プラグに思いどおりの動きを、与えられること。
5.ヒットした魚を、確実にストライクできること。
6.しかも魚とのファイトが、充分に楽しめること。
7.相当の大物が来ても、へたらず、折れないこと。
8.長時間使っていても、疲れない軽さであること。

この8項目が、すべてに完璧ということは望むほうが無理という物でしたが、海外のブランクを手当たりしだいに調べました。そこで行き着いたのがアメリカのラミグラス社製ブランクでした。
設計段階では、カーボン素材の軽さと張りという長所を生かし、ブランクの肉を厚くすることで強度を、スローテーパーにすることでパワーの抜けをつけ、カーボンのもつ欠点をカバーすることで、もたつくことなく、キャストがしやすい、9分通り満足の出来るロッドができました。


1978年、初代「スーパーストライカー」が産声を上げた、スミスにとって記念すべき年です。
To be continued
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