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* 2010年はこちら




編集部だより インフォメーション

 会報「Surface」編集部から思いつくままをブログ形式で書き綴っていきたいと思います。





7月1日  イベント準備

 津久井湖に続き今年2回目となる、スーパーストライクデイ イン 長良川ですが、7月24日(日)に開催予定となりました。

 編集部便りでもご紹介した、名古屋でお世話になった嶋崎さんと、「Clear2011」でお会いしたスタッフの方々の協力をいただいて、会場、テント、弁当の手配など着々と準備が進んでいます。

 イベント内容については、これから詰めていく所ですので詳細発表はもう暫くお待ち下さい。

 クラブを通じて色々な方と出会い、バスフィッシングを通じて会話が弾む。次に会う時には旧知の仲のようになっている。

 そんなお付き合いができるきっかけとなるイベントを目指しています。

 失敗も多いですが、それ以上に喜びも多いです。

「1日が過ぎるのが早かった〜」

と言っていただくのが一番の褒め言葉だと感じてます。初めての場所でのイベントですが、みなさんのそんな言葉が聴けるよう、頑張りますので、宜しくお願いします。

こちらの「Clear2010」の案内で、今回の開催場所を参照できます。

事務局(T)



7月5日  灼熱のトップウォーター?

先日、次号Surfaceの取材で、群馬県の宮城アングラーズヴィレッジを訪問。午前9時過ぎには車外温度が35℃を超す猛暑の1日でした。

到着した頃にはもう炎天下。山間を走るのはまさに熱風です。とはいえ、ラージマウスやストライパー、そしてキャットフィッシュを楽しめる管理釣り場とあって、すでに20人以上のアングラーがロッドを振っていました。こちらは車から降りるなり、頭がボーっとしてしまう始末。

 取材は順調に進み、無事終了しました。施設全景を撮影しようと釣り場に出てみると、陽炎がたつほどの酷暑。見る見るポロシャツが汗で重くなります。

 この釣り場の魅力はプラグゲームが楽しめること。餌として、1度に10万尾以上のコイの幼魚など小魚を放流しているので、反応がいいんですね。


スタッフの山ちゃんが他のアングラーを尻目に水面を連続で爆発させていました。
 そんなわけで、ここではペンシルベイトやスイッシャーをキャストするアングラーが多いんですが、さすがにこの暑さでは沈黙。

そりゃそうです。

 ・・・と、同釣り場のスタッフ、ヤマちゃんのロッドが曲がっています。

寄ってみると、30pほどのバス。



何やってるのかなぁ・・・と覗き込むと、カクータスをワッキーリグでキャストしていました。

 この釣り場にはバスの隠れ家として直径60pほどの丸い板が、ハスの葉のように水面に設置されています。

 彼は、その際でカクータスに細かいロッドアクションを加え、移動させずに震わせていたのでした。

 その威力たるや・・・。

この板の下に炎天を嫌ったバスが潜んでいるわけです。

 カクータスを板の向こうや、上に乗せてゆっくり移動させてきて、際ぎりぎりにステイさせます。



 水面でチョコチョコ・・・。これを円板の際で続けるとバコッと出るわけです
 そこでロッドを細かく震わせると、水面に波紋が広がっていって・・・・・・

黒い影が板の下から現れて体を反転させながら水飛沫をあげました。

 私の見ている前で3連発。


 いやはや、この炎天下でものすごい効果です。プラグではありませんがこれも水面の遊び。ついつい見入ってしまいました。
編集部(M)



7月8日  東北の旅その4

 今回、ゴールデンウイークの八郎潟を訪ねて驚いたことがありました。それはこの大湖に新たな魅力が増えていたこと。残念ながら釣りではないんですけどね。

 それは桜。桜並木であります。・・・桜並木ったってそんじょそこいらの並木とはちと違う。なんと10q以上もの桜並木が大潟村を縦断しているんです。

 くどいようですが、山手線の内側ほどもあるという広大な干拓地。そこをまっすぐに走る最大の幹線道路の両側に延々と桜が続いているわけです。取材で出かけていた頃にもあったのかもしれませんが、季節が合わなかったのか満開の桜を見ることはありませんでした。地元の人によれば話題にのぼるようになったのはこの10年ほど。

 東京近辺にも桜並木はありますが、長くてもせいぜい2、3q。これだけの規模は聞いたことがありません。
さらに、周囲が広大な干拓地であり農耕地ですからとにかく解放感がすごいわけです。

 ま、桜だけ10q以上続くだけでも見る価値があるんですが、大潟村はもうひとつ粋なことをやってくれたんですねぇ。なんと桜の根本に菜の花が植えてあって、同じように黄色の帯が延々と続きます。

 ・・・・・・つまり、足元には黄色の帯。そのちょっと上を宙に舞うようにピンク色の屋根がどこまでも続いているという光景なんです。

こりゃすごい!

 東京あたりだと菜の花のほうがひと月近く早く咲いてしまうんですが、北の大地は一気に春がやってくるので、ゴールデンウイークあたりに、桜と菜の花が一緒に見ごろを迎えるわけです。

 走り始めて3,4qのあたりからだんだん感覚が麻痺してきて、自分が天国にでもいるような妙な浮揚感に包まれます。

 先般、レジャーやライフスタイルに関する講演を頼まれ香港に行ってきたんですが、この桜並木の画像を披露したところ、会場は驚嘆のため息と拍手に包まれました。

 延々と続く桜と菜の花が私たちを迎えてくれる八郎の春。

 家族連れでも絶対に喜ばれます。日本海の海の幸や、ジュンサイ、秋田米、メロン、かぼちゃ、比内地鶏・・・

八郎潟は美味のメッカでもあります。バスフィッシングのついで・・・と言ったら失礼かもしれませんが、1度ぜひお訪ねください。

−完−     編集部(M)



7月15日  SuperStrikeDayの帰り道 その1

 津久井湖で開催されたSuperStrikeDayが無事閉幕。あと片づけも済んでスタッフも解散!となりました。
 校長と坂本さんは再び船上の人となりまして(笑)、八面六臂の鳥居さんはお疲れのようすで帰途へ。小笠原副事務局長もご自宅へ向かいます。

 ・・・で、私はというと。

 この日同行した友人を最上流の道志川インレットへ案内することになっていました。彼は日頃、イタリアはフィレンツェで暮らす広告制作会社の社長さん。たまに帰国すると琵琶湖から房総のダム湖まで日本のバスフィッシングを満喫します。

 それこそ80年代のバスフィッシングカルチャーの中で育った御仁ですが、関西出身ということもあって津久井湖は初訪問。

イベント中に、

 「最上流のインレットは渓流みたいな川相なんだけど、春なんてワカサギを追ってバスケットボールみたいなバスが背びれを出して溯上してくるんだぜ!」

 なんて囁くと、もう目の色が変わります(笑)。

 ということでイベント終了後の夕方ワンチャンスをそこで遊ぶことにしました。この日参加してくれた彼の友人で銀座の大手百貨店の大将も同行。昭和の匂いプンプンのオヤジ3名が上流を目指します。

 駐車スペースに車を停めると、イベントで見かけた車が2台(笑)。参加したメンバーの中に、私たちと同じことを考えている人がいたんですね・・・・・・。

 降りていくと4,5名のアングラーがキャストを続けていました。しかし、その横を通り過ぎて私たちはどんどん上流へ。澄んだ水が岩を噛む、アユ釣りでも楽しめそうなポイントまでやってきました(実際、岸辺にはアユ仕掛けが落ちていたんですが・・・)。

 ここでやるのか?

 2人はちょっと不思議そうな表情です。

 「ワカサギのシーズンではないけど、もう少し日が沈むと、日によってはバスが差してくるから・・・すごいのが来るよ」

 と説明して釣り開始。私はルアーもロッドも持参しなかったので彼らから借りて参戦です。
 彼のボックスを覗き込んで、丸っこいクランクベイトを捜します。・・・と、ストームのファッツ・オーを発見。80年代アングラーには懐かしいパープルバック。よしよし。

 こいつを流心の向こう側に投げて、岩や流れのヨレを交わしながら引いてくるわけですが、この日は予想しない展開となりました。

続く

編集部(M)



7月20日  久々の芦ノ湖 その1

 先週の日曜に、FBsで知り合い津久井湖53upで広がっていった仲間達と芦ノ湖釣行&BBQをしてきました。

 朝4時半に元箱根のおおばボートさんに、総勢10名の猛者?が集合して4艇に分かれて出船。下界の暑さとうって変わって、走ると肌寒く感じるほどです。

 私たちの船は、箱根神社から流し始め、山のホテル、成蹊、養魚場、山の神と進み、同船の高校生T君が特大のギルをキャッチするもバスのバイトはなし。

 日も上がり空は快晴。

 東京では見る事がない青さのもと、山の稜線に沿って雲がかかり、その先には富士山がくっきりと見えていました。

 吹く風の心地よさと美しい景色に、日頃の疲れが抜けていきます。


湖尻側に目を上げると、夏の富士山がくっきり。

 やっぱり箱根は最高ですね。

 龍宮殿に差し掛かった所で、携帯が鳴り、別船から湖尻側で朝一にポッパーでビッグワンが出たとの連絡。今日はあちら側かなと、早々にエンジンを走らせて向かいます。
こちらも続く

事務局(T)



7月22日  SuperStrikeDayの帰り道 その2

 釣り場には魚の気配が濃厚に漂っていました。流心の脇や流れの開きで盛んに水飛沫があがっています。でも、それはバスが魚を追う時の重々しいあのボイルではありませんでした。

何より、以前ここで目にした、ワカサギを飽食する荒々しいバスたちは、清冽な流れの中にはっきりとその豊満な姿を見せていましたし、膝ほどしかない水深で時には背びれや尾を露わにしながら魚を追いかけていました。

 ・・・とすると、目の前の飛沫は?

 私たちの読みはウグイやハス。それもなかなかいい型です。彼らと遊ぼうと思ったら、スプーンやスピナーを手にしたほうが早いのですが、この日の目的はバス。それもいつ姿を現すか分からないワンチャンスのチャレンジですから、バスを意識したルアーチョイスにしておきたいと思いました。

 最初のバイトはあっけなくやってきました。開始10分もしないで、フィレンツェのM氏の大声が響きます。見ればロッドが大きくお辞儀をしていて、そこから延びるラインの先ではなにかが跳ねていました。

 駆け寄ってみるとへの字の口を大きく開いたハス。

 関西でケタバスと呼ばれるコイ科の肉食魚です。琵琶湖周辺を原産地とした魚なのですが、オイカワと同じようにアユ種苗に混じって全国に広がってしまいました。
 津久井湖ではかなり昔から生息が確認されていて、本湖でも時おりバスのルアーに食ってきます。

   水飛沫が上がっているあたりを飛び越すようにキャスト。

 流れを横切りながらそこを通してやるといきなりティップが引きこまれ、あとは水の抵抗もあってなかなかのファイトを楽しめました。



 しばらくすると彼が一段と大きな叫び声。今度はロッドがバットから絞り込まれています。

バス?思わず駆け寄ってみると、水中で身を返したのは45pほどの細長い魚。ニゴイでした。こいつもおちょぼ口にトレブルフックをがっぷり飲み込んでいました。

続く

編集部(M)



7月25日  久々の芦ノ湖 その2

 日も上がった頃から吹き始めた風が徐々に強くなり、向かった先の湖尻側はかなり荒れ模様。  飯塚からキャンプ場前を流すも、トップでは釣り辛いので風裏を捜し坊ヶ沢へ。ここで、今度は別の仲間の船に遭遇。

「ウィゾ釣れないっす!」

 と声をかけてきたのは、クラブメンバーでもあるI氏。

「琵琶湖なら絶対なんだけどね〜」

と答えて、そういえば使ってないなと思いボックスから45Aを取り出してプラッキングの練習兼ねてラインに結びました。

 浅場を流して行くと、ギルと小バスの群れが見えたので同船の2人はプラグをサイズダウンして遊び始め、

「当った!」、「のらない!」と愉しそう。

横目で見ながらも、ウィゾに集中して1ターン、1ターン丁寧にプラッキングする練習に励んでいると、突然のバイト!

心の準備が出来ていなかったせいで、あわせが遅れてフッキングするもすぐにバレてしまった。 このバイトで今日はスローパターンが良いのかな?とその後はちょっと集中してプラッキングしてみる事に。

 ブッシュが張り出した脇のポイントにキャストして、ゆっくりターンさせていくと、3回目のターンのポーズに

「バシャッ!」

と水飛沫があがり、今度は完璧なあわせで、上がってきたのは大きくはないが元気なバス。


32cmの元気な若者が、ウィゾを咥えてくれた。

 ウィゾを使うきっかけをくれたI氏に感謝です。
 結局、この日はこの2バイトのみで終わりましたが、狙い通りのバイトに思わず大満足でした。

 昼にはみんなで持ち寄りのバーベキューをしながら、3時間も駄弁りながら何時も通り、ゆるゆると。

 猛暑も、取材のプレッシャーもなく(笑)、久しぶりにゆったりと釣りが出来て、リフレッシュできた一日でした。
事務局(T)



7月27日  十人十色を読んで

 スーパーストライクデイ イン 長良川が、24日に無事終了してホッとしていた月曜日に、竢o版さんから「トップ堂 No.56」誌が届きました。

 先月、編集部便りでも報告した「十人十色」ですが、かなり良く書いていただいてました。

 さすがの校長の見事なバスと、満面の笑顔が紹介されてます。厳しい状況の中ストライクさせたバスは、雑誌社思いの校長が普段の1.5倍キャストしたご褒美でしょうね。

 私はといえば、お供の気楽さが滲み出た怠け者バサーに・・・。いつも通りと言えばその通りなのですが、もう少し頑張ればよかったかなと反省してます。

 読み終えてみて、さすがプロのライターの方だけあって私たちの釣りのスタイルを正確に表現してるな〜、と思います。ちょっとカッコ良すぎるかな?とも思いますが(笑)

 校長と私、それぞれのスミススタイルに興味がある方は、ぜひ読んで見て下さい。

事務局(T)



7月29日  SuperStrikeDayの帰り道 その3

 1時間ほど経って、日がどんどん沈んできます。

 ウエーダーも持たずにやってきた私たちですが気がつけばジーンズにスニーカーのまま川に立ちこんでキャストを続けていました。・・・と、ちょっと深い淵のような部分の、岩と岩の間に何やら黒い影。コイにしては寸詰まりで、胴のくねりも尾の振り方も違います。

 バスでした。しかし、いつまで経っても腰ほどの深場から出てこようとしません。浅場に出て、激しく魚を追うあの姿を見せてはくれません。彼がうろうろしている岩のあたりをクランクベイトやミノーで刺激しますが一向にやる気はなし。

 見まわせば他の同じような条件のポイントにも、同じように50p前後のバスがちらほら。でも、気が乗らないのか、ゆらりゆらりと流れに身を委ねるだけ。

「スイッチが入っていませんなぁ・・・」

と失笑が漏れます。

「まったくやる気がない・・・」

と諦めの声。どんどん日が落ちてきて視界が限られてきました。歳のせいか朝からの疲労もたまっているので、そろそろお開きに・・・という話になりました。

 ロッドを抱え車に戻りかけたその時、水際で“あの”水音が響きました。

 バスだ!食ってる!慌てて戻ります。もう流れの中のようすを確認しながらプラグを通してくることはできないのでバズベイトを手にしました。

 川を横切るようにフルキャスト。だいたいのコースを思い描いて引いてきます。1投。2投。3投。4投。

コースを変え、スピードを変えアプローチしますが無反応でした。

ボイルもあの1度だけであとは続きません。

「やっぱ、今日はダメだね・・・」

 とはいえ、良型のハスやニゴイが遊び相手になってくれたのだから、悔いはありません。

・・・というか、へたくそアングラーが思いつきで訪ねたにしては上出来。

 SuperStrikeDayの締めくくりとしては、なかなかエキサイティングな夕刻なのでした。

完   編集部(M)

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