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編集部だより インフォメーション

 会報「Surface」編集部から思いつくままをブログ形式で書き綴っていきたいと思います。





12月3日  真冬のトップウォーターの思い出 その3

 その年の冬は、全面結氷はしませんでしたが、非常に厳しい寒さでした。もちろん浅場やワンドは厚い氷で覆われています。鵜ノ島という小さな小島の周りと、河口湖大橋の周辺が凍らずに青い湖面を見せていました。

 卒論との絡みもあって、その頃は、晩秋から冬へ、2週に1度くらいの頻度で河口湖に通い続け徐々に活性を落としていくバスの姿と、その付き場を追っていました。

 釣りは、スローシンキングジャークベイトのスローリトリーブを主体にして、急な冷え込みで食いが極端に鈍くなった場合にはそのスローフォーリングとプルアップで食わせていました。スローリトリーブもプラグがようやくフラフラと弱々しく腰を振る程度のスピード。

 ワームは使いませんでした。見上げる富士山も湖岸も真っ白。気温は優に氷点下。おそらく表層水が0℃近くで、湖底近くに最も比重の大きな4℃の水層が形成されているような状況では、どう考えてもバスが大口を開けてばっくり飲みこむとは思えなかったからです(今ではそうでもないと思っているのですが・・・)。

 ゆっくり沈んでくるルアーにそーっと顔を近づけ、口をゆっくり開け、じゃれるように食う・・・もしそうだとしたら、口の中にくわえこまないとフックアップしないワームは確率が極端に下がることになります。鋭いトレブルフックを2つ擁したジャークベイトはちょっと触れてもフックがヒットする可能性を持っていました。

 事実、それは慣れてくると素晴らしい釣果を上げてくれたのです。こと、ボディーが薄いパールに背がオリーブグリーンの、今で言う鮎カラーのようなパターンは絶対的な効果をあげました。ただ、溶岩帯のボトム近くでアップダウンを繰り返すのですから、毎回フックを新品に換える必要はあり、貧乏学生にはこたえましたが・・・。

 こうして、12月の末を迎えその年のバスフィッシングの幕を閉じたのでした。

続く・・・

編集部(M)



12月10日  真冬のトップウォーターの思い出 その4

 明けて正月の3日。

 やはり寒さの厳しい朝でした。いつもの船宿に車を滑り込ませると焚火で身体を温め、エレクトリックモーターをセットします。あまりの寒さに、少し日が高くなるまで待とうということになって、船宿の庭でお汁粉をいただきながら湖を眺めていました。

 すると、そのちょっと沖合、岬の先のなだらかな馬の背あたりで水面が騒いだような気がしました。

 そんなはずはない・・・。鱒?

たしかに、その頃の河口湖も僅かですが鱒がいるという噂はありました。

 とはいえ、そうなったらじっとしていられないのが釣り師の性です。慌ててボートに乗り込んでその馬の背を目指しました。
ほぼ無風。その一帯は凍らずに青々とした湖水を見せています。いつものジャークベイトを投げようと思いましたが、妙な遊び心が頭をもたげてきました。

“万が一、あのざわめきがバスだったら上で食うのではないか”。

 ま、いいじゃないですか。新年ですし、景気づけです。

 タックルボックスからゴールデンアイのトラブルメーカーを取り出し、面白半分でキャストしました。ポッパーを選んだのはできるだけ移動させずに同じ場所でポチョポチョさせたかったからです。

 岬の延長上に伸びる水深2〜3mほどの緩やかな馬の背に落とし、軽く・・・本当に軽くアクションをくわえました。ラインガイドには早くも氷の粒が付き始めていました。パクっとごく僅かなポップ音を立てましたが、その動きはボートからはほとんど確認できないほどです。

 と、いきなりバス。青く重そうな湖水に白い水飛沫を立ててバスが食いました。フッキングせずに湖面は静寂に戻りましたが、こっちは胃袋が口からせり出しそうです。

 まさか…。なんで…。いったい…。おいおい…。でも事実。

 ルアーをひと回り小さなチャガ―Jrに替えました。同じようなところへキャスト。やはりごく僅かなアクション。

 同じように水飛沫が上がりました。35p。丸々と太った、それも斑紋鮮やかな緑の美しいバスでした。ジャンプこそしないものの、重々しいファイトは6ポンドラインを目いっぱい引き回しました。
 それから1時間強で手にしたバスは計6尾。正午になっても気温が氷点下という厳寒の河口湖での出来事でした。あまりの寒さに昼食を兼ねて船宿に上がると、車の中に残してあったあの湧水地図をチェック。あのバスの行動の裏には湧水があるのではないか・・・。そうとしか思えません。

 やはりそうでした。あの岬の先、馬の背に沿って湧水予想地点が一列につながっています。その冬は、地図を片手に真冬のトップウォーターにハマりました。当たり前ですが、全勝とはいきません。やはり“それ”だけではないようです。
しかし、厳寒期としてはかなりの確率でバスと会うことができました。低地の湖沼ではない富士山の麓の湖での、それもトップウォーターの釣果としては充分過ぎる結果をもたらしてくれました。

 今では、亀山ダムや琵琶湖などでも真冬のトップウォーターを楽しむアングラーがいると聞きます。温水性・・・なんて言葉に惑わされず、どんどんチャレンジしてみればまだ解明されていない事実が出てくるんじゃないでしょうか・・・。

 でも、くれぐれも風邪には注意。ホント寒いんだから・・・。


編集部(M)



12月17日  マグカップ

 気がつけば今年も師走。慌ただしい毎日になりました。

 最近は「断捨離」なんて言葉が流行っていますが、この豊かな世の中、物を捨てたり身の周りのものを少なくして暮らすのは至難のワザ。
釣り道具やキャンピングギア、アウトドア用品に埋もれる部屋で仕事をしている私には到底無理な話です。

 ちょっと前にも、ある出版社からアウトドアウエア特集の別冊を出版するので出てほしいと頼まれ、歴戦の勇士?を身にまとって出かけたのですが、

「こんなのよく残ってましたね」

と半分呆れ顔で迎えられる始末。コレクターではないのですが、どうにもこうにも捨てられない性分で、モノがどんどん溜まっていきます。

 でも、新年くらいすっきりとした部屋で迎えたいと思い一発奮起。部屋の片づけを始めたら・・・。

 出てきました。懐かしい品。1980年頃のものだと思うのですが、スミスのマグカップです。



 現行に比べると厚みがあって温かな感じのする仕上がりになっています。とても気に入って、大学生の頃に各絵柄を3個ずつくらい購入した記憶があり、バスの絵柄もあったはずですが残っていたのはトラウトやイワナ。
 ま、バスのヤツは気に入って日常使いになり、30年の間に割れてしまったのでしょうね。

 さっそくコーヒーを淹れて飲んでみると、いろいろなことを思い出します。ついでに古い本やタックルを引っ張り出して、悦に浸る始末。気がつけば夕方になっていました。

 ってなわけで、片付けの手が止まり、結局この日も部屋はそのまま。

「断捨離」・・・やっぱり私には絶対無理です。

編集部(M)



12月26日  年の瀬

 慌ただしく日々に追われ気がつくとあと数日で年が変わりますね。

 一昨日、忙しい合間をぬって羽鳥さんと会って来ました。琵琶湖のイベント以来という事で、午後2時に羽鳥さんの自宅近くにある行きつけの喫茶店で待ち合わせ、結局夜の8時まで、6時間も話し込んでしまいました。

 何を話したかって?

 お互い歳を重ねてきたせいで、まずは健康のことから始まり、釣りの話しになって、先日出たDVD、ルアーの話し、アクションの事、ロッドの事、さらに仕事のことから旅の話しになって羽鳥さんの若い頃のヨーロッパでの面白話と取りとめもなくも盛り沢山の6時間でした。

 気になる羽鳥さんの健康ですが、冬になると寒さのせいで持病のリュウマチの具合が悪くなる事が多いのですが、今年は調子がまあまあという事で安心しました。

 「ちょっと肘が痛いけど、ルアー作ってるからね。」

と、腕をさすっていましたが順調に制作もすすんでいるようです。

 「今度のカラーには金の星が3つあって、普通に見るとあまり目立たないんだけどちょっと角度を変えると、キラッ!と金色に光るんだよ。」

 と、遊び心満々の表情で自慢してました。

どんな物が出て来るか、今から楽しみですね。
事務局(T)



12月30日  師走

 気がつけば今年も師走。残すところ僅かとなりました。

 事務局も来年の更新申し込みの受け付けや来年の企画などで忙しい毎日ですが、なんといっても忘年会のシーズン。

「ちょっと反省会でもやる?」。

そんな感じで、クリスマス直前の新宿に集まったのは鳥居事務局長と玉越校長、そして私の3人。駅前のものすごい人の数にびっくりしながら目当ての鶏料理店に向かいます。

「まず、生中三つね!」。

どこでも聞くようなオープニングで始まった宴は、徐々に声の大きさもボルテージもアップしていきます。当然、話題は“2010年を振り返って・・・”

「津久井湖は、暑かったねぇ」。

猛暑の津久井湖は初のクラブイベントということもあって思い出も山盛り。下調べの津久井湖訪問の際、私がチャガ―で釣った巨ゴイの話で、事務局長がまた冷やかします。

「じゃぁ、ナマズロッドの次はコイの竿を出しますか?」。

そんな切り返しでささやかな抵抗(笑)。

「でも、来年は(開催時期を)もうちょっと涼しいほうがいいなぁ」。

炎天下の桟橋でずっとレクチャーを続けた玉越校長が本音をチラリ吐露します。サポートした鳥居事務局長も

「5月とかがいいですねぇ」

と相槌。そりゃそうだ。参加した皆さんも同じ気持ちでしょうね。でも、盛夏の炭火の焼鳥&フランクフルトはなかなかいいもんでした。焼き方をかってでてくれたWさん、感謝です?

 琵琶湖では、50人も集まってくれて事務局もびっくり。もともと、メンバー同士の交流を深め、事務局などスタッフと参加者がフラットな関係で過ごせる時間を提供したい・・・と考えて企画したイベントですので、

「参加してくれた人が心地よく過ごせて、満足してもらえるのって、最大でも50人くらいじゃないかな。それ以上じゃ充分に手が回らなくなるしね」

なんて言っていたらあっという間にその数を達成。嬉しい悲鳴です。

「来年はもっと応募が増えるんじゃないですか」

と問いかけると、

「じゃぁ、スケジュールを2日とって、1日ずつ2回やればいいよね・・・」

と校長と事務局長は、涼しい顔。こりゃ大ごとになりそうだぞ(笑)。

 この頃になると、3人ともだんだんアルコールが回ってきて調子が上がってきます。

「今年は津久井湖と琵琶湖だったけど、別のエリアでもやってほしいって声が結構あるから、考えないとねぇ」。

「四国・・・九州・・・東北・・・メンバーは全国にいるからなぁ。津久井湖とか琵琶湖みたいに、水辺のレクチャー会場と、ミーティングスペース、そして駐車スペースが揃った場所って意外に少ないんだよ」。

「まずは、会場捜しですね」。

「(イベントが)開けそうな場所の候補をメンバーが教えてくれると嬉しいね」。

「そういえば、中止になっちゃったスーパーストライクカフェも来年はぜひ実現したいですね」。

「そうそう、今ね、いろいろなアイデアを考えてるんだ。昼から夜まで開催時間を長めに設定しておいて、好きな時間に行けばいい・・・なんていうのも面白いんじゃないかななんて(笑)」。

「そりゃ面白いけど、やっぱり会場捜しでしょ。本当は、釣りの好きな喫茶店とかレストランとかあったらいいけどねぇ」。

というわけで、SuperStrikeDayにしてもSuperStrikeCaffeにしても、どこかいい場所があったらお教えください。

 気がつけば6時半から始まった宴も、深夜11時。そろそろお開きの時間です。・・・・・・と、鳥居事務局長が感慨深げに呟きました。

「それにしても、津久井湖や琵琶湖で会ったメンバーのみんなの楽しそうな顔が忘れられないね。喜んでもらえて本当に嬉しかった。(イベントを)やってよかったと思ったよ。準備とか手間とか大変だったけど、あんな喜んでもらえると疲れも吹っ飛んじゃうねぇ・・・」。

校長も大きく頷きます。それは3人に共通した想いでした。

 そんなわけでメンバーの皆さん、今年は本当にありがとうございました。クラブ発足初年度ということで至らぬ点ばかりでしたが、2年めはその経験をもとに、きめ細やかな運営を心掛けたいと思います。
 ではよいお年を…。また、イベントなどでお会いしましょう。
編集部(M)

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