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  羽鳥静夫さんに聞く





バックステージ オブ サーフェス

 スーパーストライククラブ会報「Surface」で掲載しきれなかった取材の裏話や、少し違った視点から捉えた記事をご紹介します。

第1回は、羽鳥静夫さんの寄稿「壊れた古時計の発条を巻く」について、その背景をお聞きしました。


 「昔を書くっていうことは記憶を取り出すこと...」

   羽鳥静夫さんに聞く寄稿の背景



――

Surfaceのタイトルが話題になっていますが、羽鳥さんのどんな想いがこもっているのでしょうか

 書くにあたって、まず思ったのは“昔のこと”ってどんなことなのかということでした。
その時の時間を取り出すこと...なんですね。その時の時間っていうのはつまり"記憶"なんです。つまり、昔を書くっていうことは記憶を取り出すってことなんじゃないかと思って。そこからいろんなことを考えましてね。
 記憶を取り出すってことを表す言葉を選んでいったときに、「古時計」っていうのが浮かんできて...でも僕の記憶もあいまいなもんですからね。
 じゃぁ、“壊れた”って言葉をつければいいんじゃないかと。
 で、壊れた古時計にしても、そうでない古時計にしても、長い時間が経てば正確な時刻は刻まないと...。そして、ゼンマイを巻けば、正確な時刻は刻まないかもしれないけど、とにかく動きはすると...。壊れた古時計っていうのは、僕の脳みそのことでもあったりするんですけどね(笑)。
 それでああいうタイトルを考えました。


――

どんなことを書こうと思われましたか

 そうですねぇ。いちばん書きたいのは、僕の古くからの仲間たちが周りで思っているほどまじめな釣り人じゃなかったってことでしょうか。そんなことを少しずつ文章の中に入れていきたいと思いました。

――

まじめな釣り人ってどんなタイプなんでしょうか

 まじめな釣り人っていうのは、(バス釣りに関する)知識を優先する人でしょうかね。
 知識をたくさん持ってる人。でも実戦には乏しいかな...。そういう人は自分の知識に沿った釣りをするんですね。一方、僕たちの釣りっていうのは、知識そのものが昔は何もなかったから、自分たちで勝手にやってたんですね。とんでもないバカなことをやったりしたわけです。でも、いろんなことをやってもバスがそれに応えてくれたんです。
 たとえば、ルアーひとつとっても、きちっとした形をしていなくてもとりあえず投げていれば間違ってそれに喰らいつくことが度々ありましたからね。
 そんな偶然のようなできごとを僕達は大切にしてきたと...。面白がって、

「これがバス釣りだ!」

なんて勝手に自分たちで決め込んでやってきました。魚が釣れる釣れないは二の次でね。まずそういったことに重点をおいてやってたんです。
 だから昔の友達と話をしているととんでもない話が出てくるわけですよね。一般の人が聞いたら、ぜったい作り話だっていうようなことが度々出てくるんだけど、実際にあったことを話してるんであって、まぁ、自分勝手なやり方で楽しんできたっていうことです。


――

クラブのメンバーに伝えたいことはありますか

 釣りに出かけていっていちばん感じることは、最近のバス釣りをやる人たちってとにかく会話がないね。僕たちの舟だけが騒いでいるわけですよ。笑ったり...ね。周りの舟から煙たがられているかもしれないけど。遊びなんだから、もっと楽しんでほしいなって思う んですけどね。まぁ、周りに迷惑をかけちゃいけないと思うけど。
 そして僕がいちばん言いたいのは

「いい仲間を見つけてください」ってことですね。

それだけです。
 いい仲間を見つけられれば釣りだけではなくって他のいろんなことでもいい付き合いができると思いますしね。釣りだけの仲間じゃつまらないじゃないですか。釣り場でないところでも一緒に過ごせるような...そんなつきあいができたらいいですよね。


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