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 Vol.1 校長からご挨拶

 Vol.2 ヘドンのスミスカラー

 Vol.3 ザラゴッサ Jr.

 Vol.4 「WORKS.2010」

 Vol.5 雄蛇ヶ池の悪夢

 Vol.6 初バス

 Vol.7 我慢できない自分

 Vol.8 裏セミ

 Vol.9 「ロッドとプラグと
       ラインの関係」裏話


 Vol.10 日記帳から甦った
      津久井湖の記憶


 Vol.11 FO-60の変遷

 Vol.12 IHFE・マグナム
        40thカラー


 Vol.13 相模湖

 Vol.14 5月の明暗

 Vol.15 夏の思い出

 Vol.16 バス釣り・・
      ・・沢山のing


 Vol.17 沢山のing・・
      ・・プラッギング


 Vol.18 グリップの話

 Vol.19 ロッド作りの裏話

 <Vol.20〜>



玉越アカデミー

玉越アカデミー校長室 Vol.8

「裏セミ」


 今年も琵琶湖の裏セミに参加してきました。

 裏セミとは、以前スミスで開催していたトップウォーターセミナーに参加して知り合いになった生徒さん達が、セミナーを開催しなくなった後も毎年、夏に琵琶湖に集まってトップウォーターで遊ぶ、そんな楽しい集まりで、私もお誘いを受けて参加して以来、毎年楽しみにしている行事なのです。


「ひさのや」さんの桟橋から広大な琵琶湖を望む

 とにかく琵琶湖は関東では決して味わえないエキサイティングなゲームを味わえるのが魅力です。ここ数年は以前のように沢山釣れることは無くなりましたが、大物が数多く釣れるようになっています。
 50cmは当たり前、今は60cmUPも頻繁に釣れるようで琵琶湖のポテンシャルの高さに驚かされます。

 今年もまた、東京組のK君と夜の10時に集合して直ぐに出発。琵琶湖大橋の袂にあるセブンイレブンには集合時間よりも30分近く早く到着しましたが、すでに3人のメンバーが先着していました。

 1年ぶりの再会ですがみんな、そんな事を感じさせない雰囲気でうちとけています。直ぐに他のメンバーも到着。今回は、大阪、京都、敦賀、山口、そして名古屋からも2人が駆けつけ、初日から賑やかな集まりとなりました。

 毎年、お世話になるボート屋「ひさの屋」のご主人に挨拶を済ませ、ボートの割り振りも決まるとみんな、さっさと出発して行きます。

 兎に角みんな早い!!

 私はいつも最後の方で、先を走る船を見ながら、
「S君は右に行ったな」、「N君は左だな」、「おっと対岸にはD君が向っているな」、「それじゃ〜我々は和邇川のエリの根元にあるウィードから行きますか〜?」ってな具合。

 今回私が用意したロッドは3本。ルアーは勿論、カクーンとインナーハンド・マグナム、そしてAプロップ。(何故このルアーをセレクトしたか?は後ほど!!)

「さあ〜今年はどうかな〜」、期待しながら第一投。


嬉しい、早朝のファーストヒット

例年、琵琶湖はまだ薄暗いうちは余り出ないのですが、今年はなんと直ぐにK君にバイトが!

「バシャ!!」という水飛沫が上がって、思わず「オゥ〜いい出かた〜」と叫んでしまうほど。

体高のあるすばらしいバスを早くもゲットです。

 その後、対岸へ渡ってラフォーレ前のエリのシャロー側ウィードパッチ絡みでポツポツと魚を釣り、エリの懐へ差し掛かりました。

 ここで、私もK君も発売を3日後に控えた「W.WSO(ウイゾ)」のプロトをキャスト。  まずはK君のウイゾに「ザバッ」と出たが、これは乗らず、次に私のキャストしたウィゾ45-Bがポール際へ・・・

 チョンチョンと首を振った瞬間に「ズバッ」と水飛沫が出てルアーが水中へ消え、一呼吸置いてしっかりと合わせをくれてやると、魚は一気に下へ突っ込んで行きます。こちらも負けじと半ば強引にリールを巻いて手前へ引きずり出しに掛かると、大きな口を開いて頭を左右に振りながら水面に躍り出た。

「うひょー!」

 その迫力あるジャンプに思わず変な声を上げながらも何とかランディング。40upのナイスプロポーションにうっとりです。記念撮影の後、再び入り直して一投目にまたも私にヒットして、これまた40up。

ボートの向きを直して再びキャスト。

今度はK君のルアーに「ザバッ」と出たが持ち込まない。
チョンと動かすと今度は背中を半分水面から出して「ガバッ」と上から喰いついた。

グィッと煽った彼のロッドが大きく弧を描いて曲がって行く。


合わせがバッチリ決まる。

 このバイト、そしてこの引きが琵琶湖の魅力で、関東のスレたバスでは中々味わえないのです。この魚もまた40upでした。ここには5回ぐらい入り直したのですが、その度に必ず2〜3バイトあり、そのほとんどが40upでした。

 毎年誰かが1ヶ所入れ食いポイントに遭遇するのですが、今年は早くも私達が引き当てた感がありました。


ウィゾ(W.WSO)で連発

ウィゾ丸呑みです。


 そうこうする内に風も変わったので再びボート屋さん側へ戻り、和邇川より北へ行って見ました。

 セミナーでお世話になった民宿の沖のウィードラインを流しながらエリに差し掛かり、エリに沿っていたウィードが無くなったあたりの少し澱んだような所へウイゾをキャスト。
そこだけ風が当たらないのか、水面が「ベタッー」としていてルアーも「スゥッー」と綺麗に泳いだ瞬間、「ザバッ」とプラグが持ち込まれました。
 合わせた瞬間、ガッ!と一瞬ロッドが止まったので、大きいぞ!と感じたのですが、魚がこちらへ向って来たのでロッドに余りテンションが掛かりません。


大物の強烈な引きに思わず腰が浮く!

しかし、ボートの近くに来てから一気に深みへ突っ込み始めました。

その引きは確かに大物を予感させる強烈な引きです。

数回の突っ込みを慎重に全身で応対しながらも、滅多に味わえない引きを楽しみながら水面に姿を現したバスを無事ランディング。

 「これは50cmいったでしょう」と計測してみると・・・なんと49cm!!
あと一歩足らず・・・。

 実はここ数年、誰かが50upを釣っていて、「そろそろ玉越さんの番ですよ」と言われ続けているのですが、49.5cmが2回に、48cmと、私だけ達成出来ていないのです。
 羽鳥さんからも「皆が気にしてるから、そろそろ釣らないとまずいよ。」と言われているのですが、こればかりは如何ともしがたい思いなのです。

 結局、今年もまたトップで50upの夢は叶いませんでしたが、気心の知れた仲間たち(みんな私より年下なのですが)と一緒になって、たわいもない話をしながら過ごす時間はとても心地よくて、新しいパワーが吸収出来るのです。
 だから、私にとっては掛け替えのない大切な年中行事になっています。



今回の最大魚49cm

 さて、最初にセレクトしたルアーの理由ですが、琵琶湖のバスのエサは圧倒的にアユ等のミノーが多いのです。何年もこの時期に琵琶湖へ通っていて感じるのは、移動距離の少ない首振りアクションよりも、細身で比較的スライド幅の大きめなプラグの方が出が良いと言う事。

 だから、自分自身いつも切り札として自信を持っている「カクーン」に、ロッドはSS−60L。このセットならルアーは後で「W.WSO」に替えられます。

 次は、「インナーハンドマグナム」。
遠投が出来る、少し波っ気が出た時にも動きを出せる、ランカーサイズはやはり大きいプラグに喰いつく?なんて考えもあって!!
 ロッドは何時もはSS-63THMなのですが、今回は重いプラグを用意していたのでSS-60GMを選択しました。

 3本目は「Aプロップ・リミテッド」。このルアーは、兎に角、バスを引き出す力は確かに凄い。どうも出が悪い、波風が強くて思うようにペンシルを操作出来ないような時に使っています。このルアーのコツはプロペラが水面に引き波を出すギリギリの早さでゆっくりと引いてくること。これが出来ればストライクは貰えます。ロッドはSS-66SP。スィッシャーのただ引きに飽きたら、ポッパーやステッキーにも使っています。


琵琶湖でのトップウォーターは10月中旬までは充分楽しめますので、機会が有ったら是非チャレンジしてみて下さい。



<琵琶湖 情報>

 琵琶湖 レンタルボート「ひさのや」
  URL:http://www.eonet.ne.jp/~hisanoya/  
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